子宮がんの再発予防を知る
子宮がんの再発について
子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんの2種類あり、術後2年以内は再発が多いと言われています。再発転移としてリンパ節や肺、肝臓、骨などに遠隔転移し再発することがあり、再発してしまうと治すことが難しく、再発・転移が起きる前に術後の定期検査や補助療法を行うことが重要です。
再発しやすい臓器・部位
肺、脳、傍大動脈リンパ節、骨と言われています。
また、子宮体がんにおける再発しやすい臓器・部位は、リンパ節、膣、腹膜、肺と言われています。
ステージ別の5年生存率
子宮頸がん
ステージⅠ | 92.2% |
---|---|
ステージⅡ | 79.0% |
ステージⅢ | 65.8% |
ステージⅣ | 25.6% |
子宮体がん
ステージⅠ | 92.1% |
---|---|
ステージⅡ | 83.2% |
ステージⅢ | 69.8% |
ステージⅣ | 23.7% |
子宮がんの再発予防について
子宮頸がん
手術後2~3年以内の再発率が高く、この期間内の経過観察は頻度高く検査を行います。また、手術後5年以上再発がない場合も、治療に伴うQOLが低下する場合があるため、経過観察が必要とされます。
通常は手術後の最初の2年間は1~3か月に1度の頻度で細胞診検査、腫瘍マーカー検査、胸部X線検査などを実施し、3年目は3~6か月、4~5年目は6か月、6年目以降は1年ごとに同様の検査を実施します。
再発予防の治療として、腫瘍の大きさ、リンパ節への転移など再発リスク評価によって、その後の再発予防の治療方針が決められます。リスクが低い場合は経過観察のみとなりますが、中~高リスクの場合は、手術後の再発予防として放射線治療、化学療法などが実施されることがあります。
子宮体がん
手術後5年目以降も再発する可能性があるため、5年以上の経過観察が推奨されています。
通常は手術後の最初の3年間は1~3か月に1度の頻度で細胞診検査、血液検査、胸部X線検査などの実施、4~5年目は6か月、6年目以降は1年毎に同様の検査を実施します。 再発予防の治療として、進行期、組織型や転移などの因子による再発リスク評価によって、その後の再発予防の治療方針が決められます。リスクが低い場合は経過観察のみとなりますが、中~高リスクの場合は手術後に再発予防として化学療法、放射線治療が実施されることがあります。
子宮がんの
再発についてです
- Q子宮がんのがん再発について教えてください。
- A
子宮がんは、子宮頸部に発生する子宮頸がんと体部に発生する子宮体がんの2つがあります。いずれのがんも手術後2年以内の再発が多いと言われています。
再発する部位は、骨盤内、すなわちリンパ節や腹膜あるいは、遠く離れた肺などに再発することがあります。
一度再発してしまうと治すことが難しく、やはり手術後の再発予防がとても大切だと言われています。
手術後の補助療法としては、骨盤内に対しては放射線治療、肺などの全身に対しては、化学療法が行われています。これらの補助療法を十分に受けることが大切です。がん免疫細胞治療の再発予防等の症例については医療機関の情報をご確認ください。
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部位ごとの再発予防
部位ごとに転移しやすい臓器や術後の再発率、再発予防のための治療や症例について、紹介します。
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