がんを知る
2人に1人ががんにかかる時代といわれています。
早期発見や治療技術の進歩などで、
いまや治らない病気ではありません。
がんについて、発生する仕組み、
種類、治療法を知って
予防や早期治療につなげましょう。
がんとは?
異常に増殖した細胞
人間の身体は細胞分裂を繰り返すことで、常に新鮮な細胞が生まれています。しかし、何らかの理由で異常な細胞の増殖をコントロールできずにできた腫瘍を悪性腫瘍、すなわち「がん」といいます。
がん細胞は正常な組織や臓器を破壊し、また血液やリンパ液に乗って他の部位に転移することがあります。がんの発生には遺伝的要因のほか、喫煙、飲酒、食生活、紫外線などの環境的要因が影響するといわれています。
がんの種類
固形がんと血液がんに分類
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固形がん
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癌腫
乳がん、肺がん、胃がん、膵臓がん、大腸がん、肝臓がんなどです。がん細胞が臓器の中で腫瘍を作り、増大するに従って血管や周囲の組織に浸潤していきます。血管に浸潤すると、血液の流れに乗って遠くの臓器などでさらに増殖を始めるのが「転移」です。
肉腫
骨肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫などです。がん細胞が筋肉や皮下組織、骨などに発生し、これらの場所は細胞分裂が活発なため進行が早く、転移も早い段階で起こします。若い年代に発生することが多いのが特徴です。
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血液がん
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白血病
急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病などがあります。骨髄や血液中に異常細胞が蓄積され、著しい貧血が起きたり皮下出血が多発したりするなど、症状が急に現れることがあります。
悪性リンパ腫
リンパ球ががん化し、リンパ節やリンパ管に腫瘍を作ります。多くは進行が比較的遅く、治療で完治する場合もあります。
骨髄腫
骨の痛みや脊椎圧迫骨折などの症状が現れることがあります。また、たんぱく質異常が見つかることや、骨髄以外の臓器にも影響が出る場合があります。
治療法
病状に応じて方針決定
がんの治療には以下の4つが主要な治療法として知られています。
いずれもがんの種類、部位、大きさ、進行度合い、患者の年齢や健康状態などに応じて治療の方針が決まります。
早期発見と早期治療が重要で、がん検診や健康診断などの定期的な健康チェックは必ず受けましょう。
手術療法
がん細胞を含む腫瘍を摘出する治療法で、固形がんに対して行われます。一部では放射線療法や化学療法を併用し、残ったがんを細胞レベルで破壊することができます。
放射線療法
高エネルギーの放射線をがん細胞に照射し、破壊する治療法です。がんの種類によっては原発巣に照射して治癒することもありますが、他の治療の補助的に行う事がほとんどです。骨に転移して強い痛みがある場合、照射によって改善させる事ができます。
化学療法
がん細胞を攻撃する抗がん剤を使用します。抗がん剤は血液を通じて全身に運ばれるため、がん細胞が転移している場合にも有効で、血液のがんには特に効果が高いとされます。
がん免疫療法
免疫システムを活性化させ、がん細胞を攻撃する治療法です。人間の身体にはがん細胞を攻撃する機能が備わっていますが、免疫チェックポイント阻害剤などを投与することでがん細胞に対する免疫応答を増強し、治療をサポートします。
またがん免疫療法の一つでもあるがん免疫細胞治療で全身の免疫力を高めれば、他の治療との併用効果が望めます。さらに放射線療法や化学療法の副作用による免疫力の低下をコントロールし、治療後の再発予防も期待できます。このほかがん免疫細胞治療を用いてがん細胞を攻撃し、腫瘍が縮小したら手術できる場合もあります。
- 詳しく知る
手術療法、放射線療法、化学療法や免疫細胞治療などを組み合わせて治療する集学的治療について症例等も詳しく解説。
出典:瀬田クリニック
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